阿部健一   Kenichi Abe

代表・演出・地域計画研究

1991年生まれ、東京都出身

千葉大学大学院園芸学研究科 博士後期課程

日本大学芸術学部演劇学科卒業。在学中に演劇活性化団体uniを立ち上げ、すべての公演の演出をつとめる。人間と環境の関係のありよう、演劇と現実が混じり合う状況に注目し、廃工場、喫茶店、路上などさまざまな空間で上演を行う。

2013年頃から「まち」を舞台とした活動を展開し、2014年に開始したちょいとそこまでプロジェクトでは練馬区・江古田と高松にて地域をテーマにしたプロジェクトを行なっている。

場の特性を読み取り、その土地の人々と関わりながら演劇をおこなうことに注力している。

また、大学院では地域計画学を専攻し、生活・社会・空間のことを考えながら、住民参加のまちづくりや遊び場など公共施設の計画づくりにも携わる。

 


【uni以外の主な活動】

 

世田谷パブリックシアター 「地域の物語2021」進行役(2021)

劇場が継続的に実施している市民とともに演劇をつくる事業で、この年は劇場の近くに位置する「下馬アパート」という都営団地をテーマに、インタビューを軸とした創作が行われました。阿部はファシリテーターとして、下馬在住のシニアへのインタビューや上演の構成に携わり、出演もしました。

 

フェスティバル/トーキョー20 セノ派「移動祝祭商店街 まぼろし編」ドラマトゥルク・旅人(2020)

舞台美術家のコレクティブ「セノ派」が豊島区内の商店街と協力して展開しているプロジェクトにドラマトゥルクとして携わり、企画設計のサポートを行いました。そのうちのひとつ、杉山至さんが企画した「その旅の旅の旅」という企画には「旅人」としても参加し、区内の場所をテーマにした小作品を発表しました。

 

アートにエールを!東京プロジェクト「住めば都」テキスト・声・撮影・編集(2020)

東京都の「アートにエールを!」に応募するため劇作家の塩田将也さんと製作した映像作品です。「伝書鳩の幽霊」をテーマに、往復書簡のようにしてテキストを執筆しました。

 

◎たまプラ一座まちなかパフォーマンスプロジェクト 実行委員(2019-) 

横浜市青葉区のたまプラーザ駅の周辺で取り組まれているまちなかパフォーマンスの活動に実行委員として携わっています。2020年以降は実行委員という枠が撤廃され、オープンな運営が目指されていますが、引き続き企画会議や運営に参加しています。

 

みなかみ町 たくみの里プレーパーク整備計画業務(2018-2019)

群馬県みなかみ町の観光拠点「たくみの里」に新しく設置されるプレーパークの計画を千葉大学として受託し、寺田光成とMariia Ermilova(ともに千葉大学博士研究員)とともに取り組みました。純粋農村でもあるこの地域の遊びの移り変わりをインタビューやアンケートで綿密に探り、地域の環境や文脈に根ざしたプレーパーク計画およびプレーパークを拠点とした環境体験プログラムを立案しました。

 

◎松戸市岩瀬自治会 演劇ワークショッププロジェクト(2018-)

在籍する研究室と関わりのある松戸市岩瀬自治会で、阿部が企画者となって地域課題をテーマとした演劇WSを実践しています。演劇WSと地域課題の融合を探求している企画で、2019年は地域の交通問題にフォーカスし、その中で生まれた「まちにオリジナルの飛び出し看板を置きたい」というアイディアは実際に実現しました。コロナ禍で中断したものの、いまも続いている企画です。(2021年4月現在)

 

多摩市立複合文化施設パルテノン多摩 大規模改修市民ワークショップ ファシリテーター(2017-2018)

多摩市の文化施設「パルテノン多摩」の大規模改修計画に市民の意見を反映させるための連続WSに、千葉大学大学院園芸学研究科教授(当時)の木下勇先生らとともにファシリテーターとして携わりました。2017年に基本計画への反映を想定したWS、2018年は管理運営計画を念頭においたWSを行い、そこで整理された意見は実際の改修計画や管理運営に反映されていきました。子育て世代や中学校への出張WSも同時展開しました。

 

東京プロジェクトスタディ スタディ1(2018) 

TOKYO ART RESEARCH LAB(アーツカウンシル東京)の一環で実施された対話と実践のプログラムで、劇作家の石神夏希さん(ぺピン結構設計)がナビゲーターを務めたチームに参加しました。「東京でつくる」という問いをめぐって対話と執筆を繰り返し、最終的に刊行されたエッセイ集に5つのエッセイが掲載されました。

 

富士見市民文化会館キラリふじみ・リージョナルカンパニーACT-F メンバー(2017-2018)

2010〜2018年度に芸術監督を務めた多田淳之介さん(東京デスロック主宰)が2016年度に立ち上げた劇場附属のカンパニーに、2017〜2018年度の2年間メンバーとして参加しました。地域や社会に働きかけることをコンセプトとした団体で、幼稚園や福祉施設へのアウトリーチ企画の設計や実施に関わりました。

 

東京スープとブランケット紀行 ドラマトゥルク(2017)

「指輪ホテル」芸術監督の羊屋白玉さんがディレクターを務める、東京アートポイント計画の一環で実施されたプロジェクトです。

2014年から関わり始め、最終年度に江古田で実施された公開プログラム「R.I.P.TOKYO」にドラマトゥルクとして参加し、企画設計やリサーチ、ドキュメントの作成に携わりました。

 

フィリピン、インドネシア、日本の青少年を対象とする環境教育をテーマとした演劇交流事業(2017)

コーディリエラ地方と呼ばれるフィリピン・ルソン島北部の山岳地帯の環境保全、先住民族の暮らしの向上を目的に活動するNGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク」が継続的に実施している演劇をもちいた環境教育のプロジェクトに、WSファシリテーターとして参加しました。この年はフィリピン北部の都市バギオ、首都マニラでの公演を行った後にインドネシアのアチェを訪問し、アチェの青年たちともWSや成果発表を行いました。

 

 

【受賞】

日本造園学会関東支部 事例・研究発表 最優秀発表賞

「農の風景育成地区における聞き書きを題材とした演劇創作の実践:練馬区高松「ちょいとそこまでプロジェクト」を事例に」